居酒屋のドリンクメニューやお店の看板などで目にする「日本酒」と「清酒」の文字。
どっちも同じだと思っている人も多いのではないでしょうか。
「日本酒」と「清酒」の違いは何か知っていますか?
本記事の目的
「清酒」と「日本酒」の違いを説明できるようにする。
清酒と日本酒の違い
清酒とは
清酒の定義は法律(酒税法)で決められています。
①原料
・米
・米こうじ
・水
・その他政令で定める物品(醸造アルコール、糖類、酸味料、アミノ酸・・・etc.)
②アルコール度数
22度未満
③製法
原料を発酵させてこす
①〜③をすべて満たしたものを「清酒」と呼びます。
①の原料は日本産や海外産は関係なく、タイ米やインディカ米で造ったとしても清酒に分類されます。
また、「その他政令で定める物品」は原料に使う米の重量の50%を超えてはいけないという決まりがあります。
②のアルコール度数ですが、一般的に出回っている清酒はアルコール度数が15〜16度がほとんどです。
最近では「低アル」と呼ばれるアルコール度数が12〜13度の清酒もたくさん出ていますね。
③のポイントは「こす」という点です。清酒はお米から造るので、こさないとお米のカスが残ってしまいます。
そのお米のカスをこして、初めて清酒と呼ばれるお酒が完成します。
ちなみに、「どぶろく」というお酒はそのお米のカスをこさないで、残った状態のまま飲むお酒のことを言います。
日本酒とは
日本酒も法律(酒類業組合法)で保護されています。
日本酒とは、
・清酒の中で、原料の米に日本産米を用い、日本国内で醸造したもの
日本酒も清酒と同じ原料や製法で造られていますが、
「日本産・日本製」というところがポイントです。
英語で表記される場合
清酒は「sake」日本酒は「japanese-sake」となり、日本産・日本製というのがわかりますね。
私たちが普段飲んでいる清酒はほとんどが日本で造られているので「日本酒」でしょう。
しかし、最近ではアメリカやフランスでも酒造りが行われています。
アメリカやヨーロッパでの日本食人気に伴い、日本酒の人気も高まっています。
日本の大手メーカーが進出し酒蔵を建設したり、
海外の方が日本へ留学し、酒造りの技術を母国へ持ち帰るケースもあるようです。
まとめ
清酒とは、
・海外産も含め、米、米こうじ及び水を主な原料として発酵させてこしたもの
日本酒とは
・清酒の中で、原料の米に日本産米を用い、日本国内で醸造したもの
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